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かなり明るいカラーに写ってしまいましたが、通常光のもとでは、藍銅鉱(らんどうこう)らしい、暗い感じの藍色(?)に観えます。緑色部分は孔雀石(くじゃくいし)とのことです。このコンボは市場でよく見かけますが、共産することが多いようです。ご覧のように、この標本の結晶は形が判然としていませんね(汗)。しかし、その点が逆に、独特の趣を演出していて、コレはコレで、なかなか興味深い標本ではないでしょうか。母岩は薄めの板状になっています。73番の藍銅鉱とは色以外がまったく違う様相を呈しているものの、内寸幅約5.5センチのケースに収まり、標本らしい標本といった風情をかもしています。好みがわかれるところだと思いますが、自分はこういう標本も好きです。一時期、塊状の鉱石にも手を出したことのある遍歴の持ち主なものですから(笑)。よく考えると、それがそもそもの出発点だった気がします。結晶鉱物というと、水晶しか知らない、パッパラパーだったことを思うと、ずいぶん飛躍しましたね。
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